【ちょっと気になる英単語】eco-anxietyって?

ちょっと気になる英単語を毎回ピックアップしてお届けします。今回取り上げるのは「eco-anxiety」。気候変動に対する不安や悲しみを表す言葉で、近年、特に若い世代を中心に広がっています。

eco-anxietyとは?

eco-anxietyは、eco(環境)と anxiety(不安)を組み合わせた語で、気候変動に対する持続的な不安や心理的負担を指します。
近年の気候危機への関心の高まりとともに、広く使われるようになった概念です。

UNICEF(国連児童基金)のブログでは、次のように説明されています。

Climate- or eco-anxiety is an emergent mental health problem, which means that as a condition it is changing and developing in line with the changing climate crisis.
気候不安、すなわちエコアングザイエティは、新たに生じつつあるメンタルヘルスの問題であり、気候危機の進行に伴って、そのあり方も変化し続けている状態を指す。

First, it is anxiety and other emotions such as sadness, anger and grief in response to what we see happening in the world today with the pressure of climate change on our planet.
それはまず、地球に対する気候変動の圧力という現実に直面する中で生じる、不安だけでなく、悲しみや怒り、喪失感といった感情を含むものである。

出典:What is eco-anxiety?, UNICEF

なぜ今、この言葉が広がっているのか

UNICEFの記事では、気候変動を次のように位置づけています。

Climate change is a psychological stressor.
気候変動は、心理的なストレス要因である。

猛暑や山火事、洪水などの影響は累積的に続き、終わりの見えない危機として感じられます。
紹介されている国際調査(Hickman et al., 2021)では、若者のうち約60%が、環境問題(気候変動を含む)について強い不安を抱えていることが示されています。

nearly 60% of young people are 'very' or 'extremely worried' about environmental problems
・ 若者の約60%が、環境問題について「非常に」あるいは「極めて」心配していると回答している。

出典:同上

日本語では「エコ不安」「気候不安」にあたる

eco-anxietyは、日本語では「エコ不安(症)」「気候不安(症)」などと訳されることがあります。
「症」とつくこともありますが、正式な医学的診断名ではありません。
あくまで、気候変動という終わりの見えない問題に対して生じる、継続的な不安や心理的負担を説明するための概念です。

英語ではこう使われる

  • Many young people report experiencing eco-anxiety about the future.
    (多くの若者が、将来についてエコ不安を感じていると報告している)

  • Her eco-anxiety worsens when she reads about extreme weather events.
    (彼女は異常気象の記事を読むとエコ不安が強まる)

まとめ

eco-anxiety(エコアングザイエティ) は、気候変動という地球規模の問題が、個人の心の問題としても現れていることを示す言葉です。
単なる「心配」ではなく、悲しみや怒り、無力感といった複数の感情を含む、現代的な心理的キーワード。
英語の記事で eco-anxiety という言葉を見かけたら、それは時代の不安を言語化した表現なのだと理解すると、背景が見えてくるはずです。

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