2026年のFIFAワールドカップ北中米大会が盛り上がっています。英語で味わいたいサッカーにまつわる名言を、英語学習メディア『ENGLISH JOURNAL ONLINE』の編集部が紹介します。サラッと言えるとカッコいいですよ!
①PKに泣き、PKに笑う
2018年のロシア大会から、FIFAワールドカップではVAR(Video Assistant Referee:ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されています。2026年大会でもVARは重要な判定を支える仕組みとして使われています。さらに今大会では、オフサイド判定をより速くするための「Advanced Semi-Automated Offside Technology」も導入されました。判定一つで試合の流れが変わるのは、今も昔も同じです。PKやVAR判定は、どの大会でも議論を呼びがちな場面。だからこそ、PKにまつわる名言には時代を超えた重みがあります。
最初にご紹介するのは、そんなPKにまつわる名言です。
Only those who have the courage to take penalties miss them.
PKを外せるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。
イタリアの往年の名選手、ロベルト・バッジョ氏の言葉として知られています。PKは蹴る側が圧倒的に有利なはずですが、100パーセント決まる保証はもちろんありません。
彼も1994年アメリカ大会にて、PK戦にもつれ込んだ決勝でまさかの失敗。そのままイタリアは敗北、準優勝に終わりました。そんな彼の言葉だからこそ、重みがあります。以来、大切な場面でPKを外す選手が出るたびに見かける名言となりました。
②レジェンド・オブ・レジェンド
ロベルト・バッジョ氏だけでなく、どの国にもレジェンドはいるものです。アルゼンチンの往年の名選手といえば、ディエゴ・マラドーナ氏。
そして、同じアルゼンチン代表として、現在もなおレジェンドであり続けている人といえば、リオネル・メッシ選手です。どちらも、そんなにサッカーが好きでなくても、名前ぐらいは聞いたことがあるのでは。
メッシ選手を「マラドーナ2世」と呼ぶ人もいるようですが、その関係を2010年にあるインタビューで尋ねられて、メッシ選手はこう答えています。
Diego is Diego and for me he is the greatest player of all time. Even after a million years I am not even going to be close to Maradona.
ディエゴはディエゴだ。僕にとってマラドーナは最も偉大な選手で、百万年かかっても僕は彼に近づくことさえできないよ。
2026年大会でも、メッシ選手は前回王者アルゼンチン代表の一員としてメンバー入り。キャリアの最終盤に入ってもなお、世界中の注目を集める存在です。
③最後に勝つのは誰?
アルゼンチンは南米のサッカー強国ですが、ヨーロッパにも強豪国はひしめいています。その中の代表格がドイツでしょう。
そんなドイツの強さについて、敵味方を問わず、多くの人が言及してきました。
Football is a simple game. Twenty-two men chase a ball for 90 minutes and at the end, the Germans always win.
サッカーはシンプルなゲームだ。22人の男が90分ボールを追いかけ続けて、そして最後に勝つのはいつもドイツだ。
こちらも強豪、イングランドのゲーリー・リネカー氏が1990年、ドイツに敗れて決勝進出を逃したのちの名言です。
リネカー氏は、2018年ロシア大会のドイツ戦を見て、自身のTwitter(現X)で過去の発言を二度、訂正することとなりました。
一度目は、ドイツがロスタイムの劇的なゴールでスウェーデンを下した6月23日。
Football is a simple game, 22 men chase the ball for 82 minutes and the Germans get a player sent off so 21 men chase the ball for 13 minutes and at the end the Germans somehow fucking win.
サッカーはシンプルなゲームだ。22人の男が82分ボールを追いかけ続けて、ドイツから1人退場になり、21人の男が13分間ボールを追いかけて、そして最後に勝つのはなぜだか結局ドイツだ。
元のツイートはこちら。
さらにもう一度。今度は、2018年大会では、ドイツが韓国に敗れてドイツ代表として初めてグループステージ敗退。これを受け、リネカー氏はさらに次のように投稿しました。
Football is a simple game. Twenty-two men chase a ball for 90 minutes and at the end, the Germans no longer always win. Previous version is confined to history.
サッカーはシンプルなゲームだ。22人の男が90分ボールを追いかけ続けて、そして最終的にもはや、ドイツがいつも勝つことはなくなった。前のバージョンは過去のものとなった。
元のツイートはこちら。
なんて応用力のある名言でしょうか。2022年カタール大会では、日本がドイツに勝利し、世界を驚かせました。一方、2026年大会のドイツはグループEでキュラソーに7-1、コートジボワールに2-1で勝利するなど、好スタートを切っています。2022年大会でも、日本がドイツに勝利した際に、リネカー氏は日本語の「Sugoi!」を交えて反応しました。
Sugoi! Japan lead. Surely Germany don’t fall at the group stage 2 World Cups running.
— Gary Lineker (@GaryLineker) November 23, 2022
④サッカーに「絶対」はない
「だからW杯は怖い」と言われるように、ワールドカップではどの大会でも番狂わせが起こります。しかし、サッカーに「絶対」はないことは、実はずっと昔から言われていたんです。
The ball is round. The game lasts 90 minutes.
ボールは丸い。試合は90分。
こちらは1954年、戦後すぐのW杯で西ドイツを率いた、ゼップ・ヘルベルガー監督の名言。「ボールは丸い」には、「だからどこに転がってもおかしくはない」という意味が。そして、「試合は90分」とあわせて、サッカーにはボールと試合時間以外に決まっていることは何もなく、「何が起こるかはわからない」ということを表現しています。
まとめ
2026年大会も、目が離せない試合が続いています。試合前後のインタビューやニュースに注目すると、選手や監督の言葉から、英語ならではの表現やサッカー文化の奥深さに出会えるはずです。
公開日:2018年6月29日 更新日:2026年6月25日
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