イディオムは、日常生活の中で感情や状況を自然に伝える便利な表現です。この連載では、そうした表現が「どんな意味で」「どんな場面で」使われるのかを、英語学習者の視点で整理していきます。今回取り上げる表現は「take a rain check」です。
雨の確認をする⁉take a rain checkの本当の意味は?
「take a rain check」というフレーズを直訳すると、「雨天時の振替券を受け取る」「雨の確認をする」といった意味になります。しかし、イディオムとしては「今回は遠慮する」、「またの機会にする」、「今は無理だけど次回お願いする」という意味で使われます。
この表現は、19世紀後半のアメリカで、野球などの屋外イベントが雨で中止・延期になった際、観客に後日入場できる「rain check(雨天順延券、振替券)」が配られていたことに由来します。つまり、「今回は行けないけれど、別の日にその機会を取っておく」というイメージから、「また今度にしよう」という意味で使われるようになりました。
現在では、食事や遊びの誘いを丁寧に断るときによく使われます。単に断るだけではなく、「本当は行きたい」「また誘ってほしい」という前向きなニュアンスを含むのが特徴です。そのため、カジュアルな会話だけでなく、職場での軽いやりとりなどでも自然に使われます。
take a rain checkが使われる場面
take a rain checkは、誰かからの誘いや提案をいったん断りつつ、「別の機会なら参加したい」という気持ちを伝える場面で使われます。
例えば、友人から食事に誘われたものの予定が合わないときや、忙しくてイベントに参加できないときなどに自然に使えます。ただ「No」と断るよりも柔らかく聞こえるため、人間関係を円滑に保ちたい場面で便利な表現です。
また、仕事の場面でも、「今日は難しいですが、来週なら可能です」といったニュアンスで使われることがあります。相手の提案を完全に拒否するわけではないため、丁寧で前向きな印象を与えやすい表現です。
例文紹介
では、take a rain checkの用例を見てみましょう。
I’d love to join you for dinner, but I’ll take a rain check.
ぜひ夕食に行きたいのですが、またの機会にしておきます。
Can I take a rain check on the movie?
映画はまた別の日にしてもいい?
rainを使った慣用表現
take a rain checkのように、rainを含む英語表現はいくつかあります。ここでは、日常会話でも比較的見かけやすいイディオムを紹介します。それぞれ意味や使われ方が少し異なります。
come rain or shine(雨でも晴れでも、何があっても)
天気に関係なく行動するイメージから、「どんな状況でも必ず」という意味で使われます。約束や継続的な努力を強調するときによく使われる表現です。rain on someone’s parade(~の楽しみに水を差す)
楽しいパレードに雨が降る様子から、「誰かの楽しみや期待を台無しにする」という意味で使われます。相手の気分を下げてしまうような場面で使われる表現です。
まとめ
take a rain checkは、「今回は遠慮するけれど、また別の機会にしたい」という意味で使われる表現です。もともとは、雨で中止になったイベントの振替券に由来しており、「次の機会に取っておく」というイメージが背景にあります。
相手の誘いを柔らかく断れる便利な表現であり、日常会話でも非常によく使われます。ただ断るだけではなく、「また誘ってほしい」「本当は参加したい」という前向きな気持ちを含められる点が特徴です。例文とあわせて覚えることで、自然な使い方がつかみやすくなるでしょう。
boocoで読める!アルクの新刊、続々登場
語学アプリ「booco」なら、アルクのベストセラー書籍200タイトル以上が、学習し放題!
「キクタン」などアルクの人気書籍800冊以上が音声対応。「読む」に対応した書籍では、本文と音声をスマホで手軽に利用できるほか、一部の書籍では、学習定着をサポートするクイズ機能で日々の復習や力試しも可能です。さらに、Plusプランに加入すれば200冊以上の書籍が学習し放題に!
boocoの「読む」機能では、次のような使い方ができます。
① 学習したいページを見ながら音声を再生できる
② 文字サイズや画面の明るさを調整できる
③ 書籍内検索ができる
※ これらの機能には一部の書籍が対応しています。

▼「booco」の無料ダウンロードはこちらから
