「猛暑」って英語でなんて言う?

外に出た瞬間、思わず「暑い!」と声が出る。日差しは痛いほど強く、夜になってもなかなか気温が下がらない――。そんな「猛暑」を英語で伝えるには、どんな表現を使えばよいのでしょうか。実は、「猛暑」にいつでも一対一で対応する英語があるわけではありません。暑さそのものを表すのか、暑い日が続くことを表すのか。場面に合わせて使い分けてみましょう。

「猛暑」はextreme heat?heat wave?

「猛暑」の英語としてよく目にするのが、extreme heatheat waveです。ただし、この2つは同じ意味ではありません。

extreme heatは「極端な暑さ」「猛烈な暑さ」そのものを表します。一方、heat waveは、異常な暑さがある程度の期間続く「熱波」を指します。

例えば、次のような違いです。

  • 猛烈な暑さそのものについて話す
    → extreme heat

  • 異常な暑さが何日も続いている
    → heat wave

日本語ではどちらも「猛暑」と言えるので、何について話しているのかで英語を選ぶ必要があります。

猛烈な暑さそのものならextreme heat

とにかく気温が高く、危険を感じるほど暑い。そんな「猛烈な暑さ」を表すなら、extreme heatが使えます。

  • Many parts of the country are experiencing extreme heat.
    国内の多くの地域で猛暑となっています。

  • Extreme heat can make outdoor activities difficult.
    猛暑になると、屋外での活動が難しくなることがあります。

extremeは「極端な」「非常に激しい」という意味です。天気予報やニュースなどでも、強い暑さを表すときに使われます。

もちろん、「ものすごく暑い」と言いたいだけなら、もっとシンプルでも構いません。

  • It’s extremely hot today.
    今日はものすごく暑いです。

  • It’s incredibly hot outside.
    外は信じられないくらい暑いです。

難しい単語を探さなくても、hotにextremelyやincrediblyを加えるだけで、かなりの暑さが伝わります。

猛暑が続いているならheat wave

ニュースなどでよく耳にするheat waveは、「熱」のことです。

ポイントは、一日の暑さではなく、異常に暑い状態がしばらく続いていること。

  • We’re in the middle of a heat wave.
    猛暑の真っただ中です。

  • The heat wave is expected to continue through the weekend.
    この猛暑は週末まで続く見込みです。

  • A heat wave has hit much of the country.
    国内の広い範囲が熱波に見舞われています。

例えば、朝起きて「今日は暑いなあ」と感じただけなら、heat waveと言う必要はありません。しかし、「暑い日が何日も続いている」「このところずっと異常に暑い」という話なら、heat waveがぴったりです。

毎朝天気予報を見て、最高気温の数字にうんざりする。そんな日々が続いたら、まさにheat waveですね。

記録的な暑さならrecord heat

最高気温の記録を更新するような暑さには、record heatrecord-breaking heatが使えます。

  • The city is experiencing record heat this summer.
    この夏、その都市は記録的な暑さとなっています。

  • The region has been hit by record-breaking heat.
    その地域は記録的な猛暑に見舞われています。

気温そのものについて話すなら、record-high temperaturesも使えます。

  • The country has seen record-high temperatures this week.
    今週、その国では記録的な高温が観測されています。

record-highは「過去最高の」「記録的に高い」という意味です。

昔は30度を超えただけで「今日は暑いな」と思った気がするのですが、今では天気予報の数字を二度見する日も珍しくありません。

「焼けるように暑い」「うだるように暑い」は?

猛暑」と一口に言っても、実際に感じる暑さはいろいろあります。

強い日差しに焼かれているような暑さなら、scorchingが使えます。

  • It was scorching hot outside.
    外は焼けるように暑かったです。

  • We walked through the city in the scorching heat.
    焼けるような暑さの中、街を歩きました。

scorchは「焦がす」という意味。単語を見ているだけで暑くなってきます。

一方、暑さでぐったりするような「うだる暑さ」なら、swelteringが使えます。

  • It’s sweltering today.
    今日はうだるように暑いです。

  • We spent the afternoon in the sweltering heat.
    うだるような暑さの中で午後を過ごしました。

scorchingが「焼け付くような暑さ」を感じさせるのに対して、swelteringは「暑くてたまらない」「暑さでぐったりする」といった感覚を表しやすい語です。

このほかにも、英語には暑さを表す言葉がたくさんあります。boiling、roasting、muggy、stifling……。もっと細かく使い分けてみたい人は、記事末尾の「こちらもおすすめ」で紹介している「上級者向け『暑い』の英語表現20選」もぜひどうぞ。

「サウナみたい」「地獄のように暑い」は英語でも言える?

あまりに暑いと、少しくらい大げさなことも言いたくなります。

「外はサウナみたい」と言うなら、feel like a saunaを使ってこんなふうに言えます。

  • It feels like a sauna outside.
    外はサウナみたいです。

「地獄のような暑さ」を文字どおり表すなら、hellish heatという表現もあります。

  • We had to work in the hellish heat.
    地獄のような暑さの中で働かなければなりませんでした。

ただし、hellishはかなり強い表現です。日常会話なら、もっと気軽にこんなふうに言うこともできます。

  • I’m melting!
    暑くて溶けそう!

  • I can’t stand this heat.
    この暑さには耐えられない!

  • This heat is unbearable.
    この暑さは耐えられないほどです。

「猛暑」の英訳を探していたはずが、だんだん暑さへの愚痴大会になってきました。

熱中症警戒アラートは英語で?

猛暑になると、日本でよく目にするのが「熱中症警戒アラート」です。

気象庁の英語ページでは、Heat Stroke Alertという名称が使われています。

  • A Heat Stroke Alert has been issued for Tokyo.
    東京に熱中症警戒アラートが発表されています。

さらに、特に危険な暑さが予想される場合に発表される「熱中症特別警戒アラート」は、Special Heat Stroke Alertと表されています。

  • A Special Heat Stroke Alert has been issued.
    熱中症特別警戒アラートが発表されています。

暑さによる体調不良について英語で話すときには、heat exhaustionやheatstrokeといった語もあります。

  • He was suffering from heat exhaustion.
    彼は熱疲労を起こしていました。

  • Heatstroke can be life-threatening.
    熱射病は命に関わることがあります。

日本語の「熱中症」と英語のheatstrokeは、指す範囲が完全に同じとは限りません。症状に関する英語を詳しく知りたい場合は、記事末尾の「『熱中症』は英語でなんて言う?」も参考にしてください。

「猛暑」の英語表現まとめ

日本語ではまとめて「猛暑」と言えますが、英語では何を伝えたいのかによって表現を選びます。

  • 猛烈な暑さそのもの
    → extreme heat

  • 異常な暑さが何日も続く
    → heat wave

  • 記録的な暑さ
    → record heat、record-breaking heat

  • 記録的な高温
    → record-high temperatures

  • 焼けるような暑さ
    → scorching heat

  • うだるような暑さ
    → sweltering heat

「猛暑=heat wave」と一つだけ覚えるより、暑さそのものについて話しているのか、それとも暑い状態が続いていることについて話しているのかを考えると、自然な表現を選びやすくなります。

とはいえ、英語の使い分けを考える前に、まずは涼しいところへ移動したくなる暑さもあります。どうぞ無理をせず、暑い季節を乗り切ってください。

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ENGLISH JOURNAL編集部
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